彼女のことをはなしている、彼女のことばで

2013
ヴィデオ インスタレーション(00:16:00)

作 :遠藤麻衣
俳優:稲継美保 遠藤麻衣
演出:坂田ゆかり
撮影:神谷智史
録音:稲田禎洋

これは、二人の俳優に、12人の女性の演技を同じ順番で行ってもらい、それを個別に撮影し映像におさめたものです。

演技を他者との親密なコミュニケーションをとるための手順と定義します。
演じるという行為は、他者のことばを自分が経験したこととして話そうとする行為です。
俳優は演出家と協力して、そのことばを話すためのコンテクストを想像し、それにみあった感情の流れを作ります。
そして、その感情を今この瞬間自分の身に降り掛かってきたものとしてことばにのせます。
何回演技を重ねても、その新鮮な感情が降り掛かってくるように、俳優は稽古を重ねます。

同じ気持ちになる、他者の意識の状態を私の内部で深く共感するということが、コミュニケーションの親密さだとしたら、
たとえ遠く離れたところにいたとしても、その人との距離は近づいていると言えるのではないでしょうか。



monologue by her phrase

2013
video installation(00:16:00)

organizer:Mai Endo
actress:Miho Inatsugu, Mai Endo
technical director:Yukari Sakata
cameraman:Satoshi Kamiya
recordist:Yoshihiro Inada



















<インスタレーションイメージ>


〈稽古のプロセス〉

俳優   2人
演出家 1人
脚本   1セット(映像・テキスト)×12

・脚本作り
youtubeなどの動画サイトから、モデルとなる女性を探し出します。
モデルは、何らかの理由でインタビューを受けているというのが条件です。
インタビュー映像を抽象化し、適度な長さに整えます。 編集した映像と、それを文字起こししたものが脚本になります。

・稽古
稽古は、演出家とマンツーマンで行います。
俳優は、お互いの演技を見てはいけません。
俳優の演技を全て見ることができるのは演出家だけです。
稽古において、映像とテキストをたよりに、元となる女性に近づこうとします。

・撮影
全ての演技は中断することなく行い、その様子を撮影します。
撮影に使う機材は、対称になるように設置します。
演出家は撮影範囲の外で見守ります。